異物の誤食

こんにちは、ゴールデンウィークはいかがだったでしょうか。今年は最長で9連休取れた方もいるようですね。

今回はゴールデンウィーク中に夜間病院で診察した症例になります。

1つ目は若いわんちゃんが朝から吐いているとのことで来院されました、エコーでお腹を確認すると腸が腸の中に入っている腸重積になっていました。原因として慢性的な下痢、腸の内側にできたできもの(腫瘤)、異物によるものなどがあります。原因がなんであれ、入り込んだ腸は血流が途絶えてしまうため長時間たつと腸が壊死してしまいますので緊急の手術となりました。

お腹を開けてみると入り込んだ腸の先にはブラスチック性のキャップのようなものが詰まっており、おそらく散歩中に食べたのだろうとのことでした。幸い飼い主さまが気が付かれるのが早かったため、腸は壊死しておらず1時間程度の手術時間ですみました。

 

2つ目は1歳未満の猫ちゃんが同じように吐いているとのことで来院され、エコーにて胃から小腸にかけて紐のようなものが詰まっているのが確認できました。紐状のものが詰まると腸がアコーディオンのように手繰り寄せられてしまい腸に穴が開くことがあるためこの猫ちゃんも緊急手術となりました。

お腹を開けてみると紐状のものが3箇所に詰まっていましたが腸に穴は開いていませんでした。

このように消化できないもの(異物)を間違って食べてしまい腸に詰まってしまうと、多くは手術が必要となります。また発見が遅れると腸に穴が開いたり、腸が壊死してしまい亡くなってしまうこともあります。

食べた直後であれば吐かせる処置で出せることもありますので誤食した際には早めに病院へ行かれてください。

梅原

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