こんにちは、今回はわんちゃん、猫ちゃんの子宮の病気についてです。
子宮の写真を最後に載せていますので苦手な方はご注意ください。
子宮の病気は中高齢から多くなり、子宮に水が溜まる①子宮水腫、子宮の内膜が炎症を起こす②子宮内膜炎、子宮の中で細菌感染を起こす③子宮蓄膿症などがあります。
症状としては陰部から出血がある、水をよく飲む、食欲・元気がない、下痢をするなど様々な症状が出てきます。
わんちゃんは発情の出血が起こるとその後黄体期とういのが約60日程あり、この間は子宮の免疫力が低下し子宮の感染、炎症を起こしやすくなります。このため発情の後2ヶ月は様子がおかしくないか注意が必要です。猫ちゃんは交尾をしなければ通常黄体期にはならないためあまり多くはありませんが、避妊していない猫ちゃんも注意が必要です。
外科処置による子宮と卵巣の摘出が根本的な治療となります。抗生剤による内科治療もありますが一度子宮内に細菌が入ってしまうと完全な排除は難しく次の発情の後に再発することがあります。
エコー検査により比較的簡単に診断できることが多いですが、子宮蓄膿症の場合発見が遅れると亡くなることもある病気ですので避妊していない中高齢のわんちゃん、猫ちゃんの体調不良を見つけた際には早めに病院へ行かれてください。
下の写真はわんちゃん15歳の子宮蓄膿症で外科処置にて取り出した子宮と卵巣です。
梅原