カエルから感染する寄生虫

こんばんは、先日の月食は曇っていたため見ることができず残念でしたね。

今回は下痢を起こしているわんちゃんから見つかった寄生虫についてになります。

マンソン裂頭条虫

寄生虫の幼虫がケンミジンコに入りそのミジンコを食べたオタマジャクシの中で寄生虫が成長します。最終的にオタマジャクシがカエルへと成長しそのカエルをわんちゃんやねこちゃんが食べることで感染してしまいます。一般的に言われるサナダムシの一種で人へも感染することがあるため注意が必要です。症状が出ないことも多いですが寄生数が多くなると下痢などの消化器症状が出できます。寄生した成虫は上の写真のようになり最大2.5mになることもあり、便検査にて下の写真のようなラグビーボール状虫卵を見つけることができます。

壺型吸虫

こちらの寄生虫は幼虫が貝の中で成長し貝からでできた幼虫がオタマジャクシの中に入り、成長したカエルをわんんちゃんやねこちゃんが食べることで感染します。こちらの寄生虫も消化器症状を起こしますが人への感染は確認されていません。便検査では楕円形の大きな虫卵を見つけることができます。どちらの寄生虫も中間宿主としてカエルが必要なため外に行くねこちゃんや、河川敷、田んぼの近くを散歩で通るわんちゃんたちは注意が必要です。

残念ながら一度の便検査では見つけられないこともありますがおうちのわんちゃん、ねこちゃんたちに下痢などの症状が見られた際には検査を受けられて下さい。

老司どうぶつ病院 092-565-6861

梅原

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