こんにちは、今回は以前にもご紹介した子宮蓄膿症と脾臓の腫瘤についてです。
(http://rouji-ah.com/blog/2017/08/23/子宮の病気/)
(http://rouji-ah.com/blog/2017/03/28/脾臓のできもの/)
脾臓の写真を載せているため苦手な方はご注意ください。今回は高齢のわんちゃんで食欲がないとのことで来院されました。腹部のエコー検査にて子宮蓄膿症と診断しましたが、その際に脾臓にできものがあることも見つかりました。
子宮蓄膿症の治療の第一選択は外科手術になります。高齢のわんちゃんのため飼い主さんも悩まれましたが内科治療では再発の可能性が高いこと、また進行すると亡くなることもあるため手術を行うことになりました。
麻酔時間が長くなりますが、麻酔中の状態を確認しながら卵巣子宮の摘出と同時に脾臓の摘出も行えました。
摘出した脾臓には直径4cmの大きなできものができています。
病理検査の結果良性のできものであったため転移などの心配はありませんが良性であっても破裂する危険性があるため注意が必要です。
わんちゃん、猫ちゃんたちの寿命が延びることは良いことですが、それに伴い今回のような脾臓だけでなく様々な部位にできものができてくることが珍しくありません。何よりも早期に見つけられることが大切になります。
健康診断の一つとして高齢のわんちゃん、猫ちゃんたちはエコー検査などを受けられてみてはいかがでしょうか。
老司どうぶつ病院 092-565-6861
梅原