こんにちは、今回は高齢のわんちゃんに多い会陰ヘルニア(えいんヘルニア)についてになります。
会陰ヘルニアとは肛門周囲の筋肉が薄くなり隙間(ヘルニア孔)ができ、その隙間に腸や膀胱といった臓器がはまり込んでしまう病気です。
今回のわんちゃんは肛門の左側の赤く囲んだ所に隙間ができ大腸がはまり込んで排便が難しくなっていました。会陰ヘルニアには様々な外科治療の方法がありますが今回はヘルニア孔が小さかったため内閉鎖筋を使用してヘルニア孔を閉じました。
10日程で抜糸でき縫合部位もきれいになりました。
会陰ヘルニアは未去勢の雄犬に多く、発症してから時間が経つと筋肉の萎縮が進行するため外科処置が難しくなります、また膀胱がはまり込むと排尿ができなくなり急性腎不全で亡くなることもあります。
お尻の周りの腫れが気になったら早めに受診されて下さい。
老司どうぶつ病院 092-565-6861
梅原