こんにちは、少しずつ暖かくなり春が近づいてきました。
暖かくなってくると野外でのノミ・マダニの活動が活発になってきます。ノミ・マダニが媒介する寄生虫やウイルスもあるため注意が必要です。
上の写真は先日わんちゃんについていたマダニになります、私も2月なのでまだまだ大丈夫だろうと思っていたので驚きました。
ノミが媒介する病原体
・瓜実条虫 消化管に寄生する寄生虫で消化器症状を引き起こします、人にも感染することがあるため注意が必要です。
・バルトネラ症 猫ひっかき病でよく知られているバルトネラ菌が原因で、猫には病原性はないですが人へ感染すると発熱やリンパ節の腫脹を起こします。
マダニが媒介する病気
・バベシア 犬の赤血球に寄生する原虫で、赤血球が壊れやすくなり発熱や貧血を起こします。
・猫ヘモプラズマ症 細菌の一種のマイコプラズマと呼ばれるものでバベシアと同様赤血球に感染し貧血を起こします、正確な感染経路は分かっていませんがマダニに噛まれると感染する可能性があります。
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS) ウイルスによる病気で犬、猫での病原性はまだ報告数が少なくはっきりしていませんが今までの報告では発熱、消化器症状があるとなっています。約1000頭の犬を調べた結果1.3%の犬において抗体を持っていた(以前に感染したことがある)との報告もあります。猫では感染すると重症化し亡くなることもあります。また人も感染すると亡くなることもあるため注意が必要です。
これら以外にもノ・マダニによる病気がありますので、お散歩コースに草むらがあるわんちゃん、外に出る猫ちゃんは予防をおすすめします。
老司どうぶつ病院 092-565-6861
梅原