チェリーアイ

こんにちは、今回はわんちゃんの目の病気についてになります。

わんちゃん、猫ちゃんたちは上下のまぶた以外に人にはない第三眼瞼(瞬膜)と呼ばれるまぶたが目頭にあります。この第三眼瞼は通常内側に入っていてほとんど見えません。

チェリーアイとは第三眼瞼が遺伝的要因や目の外傷などで出たままになってしまい感染、炎症を起こすことで戻らなくなってしまう病気です。

軽度であれば点眼や内服といった内科治療で改善することもありますが再発しやすく、重度になると外科処置が必要となります。

今回の写真のわんちゃんは保護された際からチェリーアイがあり内科治療では改善がなかったため来院されました。来院時には重度で両目とも半分ほどしか見えていない状態でした。

第三眼瞼には涙を出す作用があるため切除してしまうと目が乾燥するドライアイになってしまうため切除しない方法で外科処置を行います、今回は重度だったためポケット法アンカー法と呼ばれる2種類の方法を併用しました。術後しばらく腫れはありましたが点眼を頑張っていただき今では上の写真のように治りました。

大型犬であったため同時に胃捻転予防の胃腹壁固定の手術も行なっています。

目の病気は時間が経つと治療が難しくなりますのでおかしいなと思われたら受診されてください。

老司どうぶつ病院 092-565-6861

梅原

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